当店は創業明治34年です。 当時は中越鉄道(現在の城端線)が開通し、出町駅が出来た時でした。
当時、お餅は季節の節目、人生の節目、神仏の供物、慶弔祭事に欠かせないもので、その際には一家で用意していました。
しかし、人の住居が集中し始めて「田んぼ」を持つ人がいなくなり、街中と言う事もあり商いをする人が多くなっていました。
そこで初代は「お米とお餅」を地域の皆さんに提供したいと思い、生家は農家であったこともありお米・お餅屋するために現在の表町に居住することから始まりました。
現在でも砺波市は「散居村」という特殊な土地柄もあり、正月には自家で「もち搗き」をしてお供え餅、のし餅を作る家々が非常に多いです。
しかしながら、年々農家さんでも「もち米はあるけど、お餅にはなかなか出来ないなぁ」と仰られる方も増えてまいりました。
ご自分のもち米で作った餅を食べたいお気持ちを大切にし、持ち込みのもち米でお餅にするお手伝いもさせていただきます。
文化を次代へと残したく想いを紡いでいきたいと思います。